1:8:1の法則

「1:8:1」の法則というのがあります。
これは何かといいますと、人が10人いたとして、1人は自分の熱烈なファンになってくれる、8人はどちらでもなく、 実際のとこそんなに興味もない、1人は逆に自分を敵視してくるそうです。 (2:6:2という説もあり。)

小説家の村上春樹氏は、若い頃ジャズバーを経営し、結構な成功を収めていたそうなのですが、その秘訣は「来たお客さんの10人に1人が、本当に気に入ってくれるお店であれば、経営は成り立つ。」といったことをエッセイで書いていました。
ちなみに春樹氏がその話しをやはり著名な小説家である村上龍氏に話したところ、「ハルキさんスゲー なー。俺なんて、100人いたら100人に気に入られないと、腹が立って、ぶ ん殴りたくなっちまうもんなー。」とのこと。(昔読んだエッセイなんで、 ちょっとセリフはうろ覚え。でもお二方の性格がよく出てて面白かったです。)

人の目がともかく気になって、みんなに好かれないと躍起になってらしたお客様 に「1:8:1」の法則の話しをしたところ、多少気が軽くなったようです。「そっか。自分のことを好きになってくれる人なんて、10人に1人なんだから、 みんなに好かれようなんてもともと無理があったんですね。そういえば、私自身だってそうですもん。」

自分のビジネスを独立開業したいのだけど、本当にこれでいいのかイマイチ踏み 切れない、迷いのあったお客様に、村上春樹氏の話しと、私自身が独立開業した時の話(細かいところはあとからでも、どうとでもなる。万人受けするように細 かいところをやたらと指摘してくる人は多いけど、そういう人に限って、実際何も出来てない。)といった話しをしたところ、やはりだいぶ気が軽くなったよう です。
「そうですね。私は、周りの人に言われるがまま、万人受けするようなそつのない完璧なホームページを作らなければならないと思い込んでいました。でも、そうでもないんですね。」