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カウンセリングの基本技法A受容(共感・傾聴)

 
 受容とは?→相手の言葉・感情などを、自分の価値観で批判したり評価をせず、そのまま、ありのままに受け入れること。

 口で言うのは簡単なんですが、すごく奥が深い概念だと感じます。

 本人の心の余裕と多様な価値観を受け入れる柔軟性が必要となってきます。

 自分をいったん横に置いて、相手を受け入れるわけですから、かなりのエネルギーを使います。


相手は受容をされることによって・・・


 
 ・この人ならわかってくれる、この人になら何を話しても大丈夫という気持ちになります。

 ・周囲の誰にも理解されず、絶対的孤独感の中で八方塞がりになっていた部分を受容されることで、その方の人生に何か非常に大きなブレイクがもたらされるかもしれません。


具体例


 
(例1)妻と旦那の夕食の場での会話

 妻「ねえ、あなた!!今あなたが食べているサンマ、いくらだったと思う?びっくりしないでよ?一匹68円だったのよ!!(いつもは98円)。安いわよねえ!!」

 旦那(心の中で「そんな30円くらいどうでもいいことだろが!!というかお前がこの前買ってきたブランドバック20万円だったよなあ。そっちをまずなんとかしろよ。」とかなんとか思いながらも、妻の感激の感情をそのまま受け)
 「おお、そうだね。確かに安いねえ!!すごいじゃないか!」
 

(例2)小さい頃から母から受容してもらうことのなかったAさんは、母のことがどうしても好きになれません。それどころか早く死んでしまえとさえ思っています。
 
 Aさん「先生、母のことをこんなふうにしか思えない私は冷たい人間なのでしょうか?」

 カウンセラー「あなたが母からされてきたことを考えれば、そういうふうに感じるのも、人間としてごく自然な感情なのではないでしょうか?」


(例3)非常に返事に困るメール

 あなたの友達に最近うつ気味の人がいたとします。

 ある日、その友人からこんなメールが届きました。

 ”死にたい”

 かなり物騒で、非常に返事に困るメールですが、さてこのメールに対してどう応えるのが受容的な態度と言えるのでしょうか?

 「何言ってるの!そんな簡単に死にたいなんて言ってはダメよ!!」

 相手を激励しているわけですが、これは受容的な態度とは少し違うようです。

 「いいんじゃない?死ねば?」

 これもやはり受容的な態度とは言えないです。

 受容とはYESでもNOでもなく、相手の気持ち・おもいを汲んでそれを受け入れる、いわば第三の道です。

 この場合ですと、その友人の死にたいくらいに辛く、悲しく、孤独な気持ち、そしてあなたに自分の気持ちを聞いて欲しい(メールを送ってくるというのは、助けて欲しいというサイン)という思いが、このシンプル極まりないメールから汲み取れます。

 ですので、「どうしたの?何かあった?」と相手に質問をしてみるのが、このケースの受容的な態度の一例と言えるかもしれません。(もちろんケースバイケースではあります。)


 

受容のポイント


 
 ☆受容と肯定とはちょっと違います。

 例えば、万引きをした子に対して、「いいんじゃない?」と言うのは肯定。
万引きせずにいられなかったその子の心・感情を理解し、受け入れていくことが受容です。
 その子の”行為”を肯定するのではなく、その子の”存在”を肯定するということです。

 ☆受容能力をあげるには?

 ・多様な価値観(人・本)にふれる。

 ・受容体験(許された体験)を多く持つ。
 
 ・他の人を受容したかったら、まず自分を受容すること。(例えば、疲れてストレスでいっぱいの時に、他の人を受容することはかなり難しいです。)

 ・こちらの口を閉じ、相手の話に耳を傾ける。

 ・なおそう(教えよう)とするのではなく、わかろうとする。
 
 ・言葉の裏・行間にある相手の本音・感情を汲み取る。
 
 ・相手の立場を想像して、その感情におもいをいたしてみる。
 

                                       authored by 小里 通史

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