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第7回「要するにそれは宗教の違いなんですよね。」

日本は、無宗教・無信仰の国と言われていますが、人間は必ずなんらかの信仰は持っているものでして、日本人も例外ではないかと思います。
「学歴教」「お金教」「努力教」あたりは、日本で大人気で信者さんも多い宗教ですね。
人類の歴史や、国際情勢などをみると、宗教の違いがもとで生み出される争いは、熾烈で過酷なものがあります。
そして、こういった宗教戦争のミニバージョンは、我々のごく身近の人間関係で も日常的に見られる光景です。

職場の人間関係で悩んでらっしゃるお客様がいらっしゃいました。
彼女いわく、「自分は普通にしてるだけなのに、上司(お局さん的存在)からチクチクイヤミを言われるんです。他の人がミスしても、そんなに怒られ ないのに、私の時だけなんかきついんです。」
私が、ふむふむそれは大変だねえ、と傾聴していると、彼女の話しはその上司のファッションセンスにまで話しが及びました。
「だいたい彼女いい年なのに、やたらケバイファッションしててすごい厚化粧なんです。あんなことしてもみんな引くだけだと思うんですけど。それに私に服とか化粧の話しされても、私そんな興味ないんで、「はあ。」としかいえないんです。」
彼女は私の常連さんで、お互いラポール(信頼)がありましたので、このあたりで、私は冒頭で述べた宗教の話しをしました。
そして彼女に「要するにそれって、宗教の違いですよね。」と言いました。 それを聞いて、最初彼女は「???」という感じでしたが、「その上司さんは、そういうファッションでみんなに憧れられると信じてるんですよね。で も、あなたはまた別の信仰を持っていると。」といった感じで説明していくと、彼女も合点がいったようで、「なるほど、上司 がキリスト教で、私がイスラム教のようなものですね。」 で、それに続く彼女の言葉が傑作でした。

「でも、客観的に言って、イスラム教の方が、絶対に正しいと思うんですよ! 小里先生どう思います?」
いやいやいやいや!あなたの方もそんなだから宗教戦争おこってるんですってば!

自分の宗教に自信を持つこと自体は別に全く問題ないです。
ただ、自分の宗教に自信を持った上で、相手の宗教にも少しくらいは理解を示してあげる、または相手の宗教は相手の宗教で容認すると宗教戦争はちょっとは減るかなあと思いました。(しかし、ほとんどの場合、それが出来ないわけですが・・・。)
なんだかんだ彼女も私の話しに納得できるところは多々あったようでした。

こじれてしまっている親子関係も、宗教の違いで生まれるものですね。
自分の信仰に心の底から疑いを持ってない親御さんは、その信仰に反抗する子供さんのことがどうしても理解できません。
また、子供さんの方も、親御さんの信仰が全く理解出来ません。
こうした親子関係で、お互い話し合い・理解しあうのがほぼ不可能に近いのは、 これが宗教・信仰に関することだからなんですね。(それこそイスラム世界とキ リスト教世界が和解することほど、困難きわまること。)
ですので、相談にこられた子供さんに、私がよくお勧めするのは、「わかってもらうのは諦める。」「近くにいると絶対いざこざになるんだから、ともかく距離 をとってしまう。」ことです。

そして、宗教戦争の最たるものは、男女間のいざこざですね。
でもこれについて、述べだすと紙面がいくらあっても足りないですので、すいません、ここでは例示は割愛させてもらいます。

とこんな感じで、宗教戦争は身近のあちこちで見られますし、人間関係のいざこざと、宗教上のいざこざって、類似点がものすごく多いです。(当たり前のように、自分の絶対性を信じてることとか、和解がかなり難しいこととか、争いがか なり過激になりがちなこととか。)
人間関係をこういった角度から見るのも、また面白いかと思います。

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