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第15回 パニック障害・全般性不安障害の基礎知識A

前回の続きです。

パニック障害・全般性不安障害の治療方として、いくつか代表的な治療方をあげました。

1、ともかく信用できる誰かと話しをする。
2、嵐がすぎる(脳が冷える)のをじっと待つ。
3、腹式呼吸
4、薬(お守り代わりの頓服)
5、曝露(暴露)療法
6、認知行動療法
7、継続的な心理カウンセリング

私達は、医者ではないですので、お客様にこれらのアドバイスをすることは基本できません。
しかし、不安障害で悩まれているお客様は多いですし、これらの知識を知っておくだけは知っておくとお客様の話しがだいぶ聞きやすくなりますので、このコラムで解説させてもらっております。
では、一つずつ解説させていただきます。

1、ともかく信用できる誰かと話しをする。
一番即効性があり、効果も高い方法ではないでしょうか? ともかく不安で不安でたまらない心理状態なわけですから、心から信用できる誰 かとつながれれば、それだけでどれだけ心強いか。
ただ、相手にも生活があるわけで、いざ発作の時に電話をかけても必ずしも相手がつかまるとは限りません。
また1人の人だけに頼ってしまうと、色々問題もおこります。
出来れば、何人か候補を作っておくとよいでしょう。当サービスをこの用途でご利用される方もちょこちょこおられます。

2、嵐がすぎる(脳が冷える)のをじっと待つ。
パニック発作が起こり、地獄のような精神状態に陥り、「これはダメだ!!」と救急車を呼んだところ、救急車が来る頃には、発作がほとんど治ってしまい、非常にバツの悪い思いをするのは、この障害をもってらっしゃる方に、よくあるパ ターンです。
「この発作は一過性のものだ。嵐は必ず過ぎる。」とイメージできればそれだけでだいぶ軽減されることもあります。
また、実際に冷たい水をのんで、冷やすことで、発作がおさまるのが早まったりもします。

3、腹式呼吸
鼻で大きく吸って、口でゆっくりはく。 脳に酸素を行き渡らせることで、発作の軽減が見込めます。
特に鼻呼吸は脳を冷却する効果があります。(パソコンの過熱を防ぐためにCPUクーラーがついているのと同じ)

4、薬(お守り代わりの頓服)
一般に不安障害に効果がある薬は、抗不安薬。(各種ベンゾジアゼピン系の薬。 デパス・レンドルミン・ソラナックスなどが代表的。主に脳のGABA受容体に 作用し、神経細胞を安定化する作用がある。)
ベンゾジアゼピン系の薬は、基本即効性があるので、常用の他にいざという時の頓服にも使います。
薬の副作用に対する恐怖心を持ってらっしゃる方は非常に多いですが、副作用が不安なら量を調節することで、どうとでも出来ます。
不安なら半錠から、それでも不安なら4分の1から始めるという方法もあります。

5、曝露(暴露)療法
例えば、人ごみが怖い人が人の集まる喫茶店で30分1人でお茶をするなど、 自ら自分が恐れている状況に飛び込み、そこで感じる感情をじっくり味わい、じょじょに慣らしていく療法です。
ある程度回復期にある方が使う療法であり、「とにかく早くなおしたいんだ よ!!」と回復を焦って、自分をスパルタ的に追い込んでも、大概逆効果に終わります。
いざとなったら、ちゃんと逃げれる状況を作って、(やばくなったら、電話で連絡がつく人を確保しておくなど)安全を確保した上で行います。
この療法が合う/合わないは人それぞれ。 基本この療法は、長期的・継続的に行う必要があります。

6、認知行動療法
人間の思考が、実際に脳と身体に影響を与えることは、様々な研究により、広く知られるところとなっております。
ポジティブな明るいことを考えると、よい脳内物質がくらいネガティブなことを考えると、そのストレスに対応したよくない脳内物質がながれます。
”power of positive thinking ”
0か100か思考(白か黒か思考)や、過剰な罪悪感などなど、人間が陥るいくつかの典型的なネガティブ思考をとりあげ、それをポジティブなものに書き換 えていくのが、認知行動療法です。
次回のコラムで、誰でもごく簡単に出来る認知行動療法を紹介する予定です。

7、継続的な心理カウンセリング
前回のコラムでちらっと触れましたが、障害の根っこには、幼少期からの親からの虐待や、周囲からの高すぎる期待、慢性的なストレスなど心理的要因が強く影響してる場合が多いです。
その問題を整理していくことで、症状の軽減が図れます。
また、不安障害を単なる悪いものとしてとらえるのではなく、

「その症状があったからこそ、自分について真剣に向き合うチャンスが出来た。 あのまま突っ走っていたら、もっとどうしようもないところまで追い込まれてい たかもしれない。下手すると自殺してたかもしれない。」

「これだけひどい状況を生き抜いてきたんだから、不安障害の一つや二つでるの は、むしろ自然。」

「要するにこの症状は、親や環境から抑圧されて、子供の頃に一切表現を許され なかった不安な気持ちや感情を、大人になった今、表現してるわけだ。 それは、現在がある程度安全な環境になったからこそ、できるようになったわけである意味では前進。今は、気の済むまでこの不安な気持ちを味わうこと。」 などなど。

確かにその症状自体はとても辛いものではあるのですが、症状のポジティブな 、その症状が発症する意味などに目を向けること、またはどうせなら徹底的に不安を感じてやるつもりでいると、逆説的に気持ちが軽くなったり、症状が劇的に軽減したりします。

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