トップページコラム一覧 > 第14回 パニック障害・全般性不安障害の基礎知識@

第14回 パニック障害・全般性不安障害の基礎知識@

今日は楽しいハイキング。天気にも恵まれ、美味しい空気と豊かな自然にかこまれ、気分も爽快。足取りも軽くサクサクと進んでいきます。

さて、そんな感じに調子よく進んでいると、なんと目の前に突然どでかい熊が!!!

「クマ!!!!?」 

逃げる?死んだふりでもする?それともやけっぱちになって戦う? というかそもそも身体がすくんで動けない?

どんな反応をとるかは、人それぞれでしょうが、いずれの反応をとるにせよ、人 は命の危険にさらされた時、その状況に対処するため、素早く劇的に体が対応します。

心臓の鼓動・呼吸・血圧は急上昇。手先・足先は冷たくなります。(これは、末 端部分に使う血液があるのなら、もっと大きな筋肉に血液を回し、全力で逃走ま たは闘争を行うためにおこる反応です。)
瞳孔は大きく開き(よりしっかりと相手を見るため)体の筋肉は強烈に張り詰めます。その反応は、非常に素早く強力です。いわゆる火事場の馬鹿力ってやつです。

そしてパニック障害に代表される不安障害というのは、要するにこの「闘うか・ 逃げるか」反応、火事場の馬鹿力の反応が、日常的にさらされ続けてきた不安やストレスにより、ONになり続けてしまっている状態のことをいいます。

・具体例
女性で、ともかく男性が怖いというタイプの不安障害の人がいます。
この症状の人の場合、男に側に近寄られるだけで、山の中で唐突にクマに出会っ た時のような反応を体が起こしてしまってるわけです。
(怖い!!怖い!!怖 い!!ともかく逃げないと!!!いっそのこと目の前のこいつをブチ倒してしまわないと!!!)
彼女達の心の中には、まさに嵐が吹き荒れています。
そこに論理・理屈が介入する余地はありません。
電車恐怖症という症例がありますが、これも基本は同じ。
電車にのるというだけで、手足は凍ったようになり、呼吸は恐ろしく速くなり、血圧は軽く200を超える勢い、そしてすさまじいまでの発汗。
まるで最前線で今まさに地獄のような戦いを繰り広げている兵隊と同じレベルで不安を感じており、そのように体が反応してしまっているわけです。
当然、体は非常に疲れます。
こうした状態の時は、筋肉は緊張で極度にこわばるわけで、それが頭痛・腹痛・ ひどい肩こり・息切れ・不整脈などの症状を引き起こしてしまうのも納得です。

・脳医学的には?
脳医学的に言いますと、このタイプの人は、脳の大脳基底核という部分が過剰に働いてしまっているそうです。
大脳基底核は、感情と思考と体の動きを統合する働きをしている部位です。 例えば、夜、暗がりで唐突に見知らぬ人が目の前に飛び出てきたら、体がビクッ となりますよね。
あと、極度に緊張すると体は震えてきますし、舌がうまく回らずどもったりします。
こんな感じで、感情と思考と身体の動きを結びつけるのが、基底核の役割なわけです。
そしてこの部分が、あまりに過剰にはたらいてしまっているのが、例えば、パ ニック障害だったりするわけです。

・心理的な原因としては
幼少期から親に虐待を受け続け、子供の頃常におびえて過ごさざるを得なかった、周囲から高い期待をかけられ続けその期待に応えないといけないプレッシャーとの戦い、職場などの人間関係による絶え間ないストレスなどが、不安障害の相談者の方からよくもちかけられる相談例です。

・治療方は?急な発作の時どうすれば?
いくつか代表的な治療方をあげてみます。
1、ともかく信用できる誰かを話しをする。
2、嵐がすぎる(脳が冷える)のをじっと待つ。
3、腹式呼吸
4、薬(お守り代わりの頓服)
5、曝露(暴露)療法
6、認知行動療法
7、継続的な心理カウンセリング

次回、これらについてもう少し深く解説していきます。

コラム一覧に戻る

Site Menu

無料コンテンツ


当サイトの無断転載は禁止です。 Copyright(C) 小里 話し相手サービス All Rights Reserved.    
Design by Megapx
Template by s-hoshino.com