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第12回 「一緒に悪口を言ってあげる。」

心の病にかかる人の多くは、自分の出したい本音を出せない状態にあります。
そして、その表に出せなかった感情は、うつや摂食障害、各種依存症、またはなんらかの身体症状という形であらわれるわけです。

私のお客様の中で、超わがままな親兄弟にずっと振り回されてきた人生を送っていた方がおられました。
彼女は、はたから聞くと気の毒なくらい親兄弟(特に母親)に我慢を強いられており、それがもとで重度の精神疾患にかかっております。
しかし、彼女のような方に「子供の頃の養育歴はいかがでしたか?」とか「ご両 親との仲はいかがですか?」と質問すると、最初は案外「いえ、別に問題ありま せん。」とか「普通の家庭だと思いますけど・・・。」といった返答がかえってくることがあります。
彼らにとっては、それが普通になってしまっているわけですね。一種のマインドコントロール状態といえるのかもしれません。
まあ、そんな感じで洗脳を受けているわけで、そのクライエントさんは、母親の 悪口を言うなんて夢にもおもいません。
しかし、心の奥底の本音では、すさまじいばかりの不満が降り積もっています。
顕在意識レベルでその不満を形に表せない分、潜在意識が様々な形をとって、 (彼女の場合なら重度の精神疾患)その不満を表明してるわけですね。

そんな彼らに対して、私はしばしば母親の悪口を言ってあげます。
「失礼ですが、貴方の母親は本当にわがままな人ですね。」
「いや、ちょっとそれはホントひどいですね。バカですね。」
「人の母親つかまえて、こんなこと言うのもなんですが・・・。あなたのお母さ んって、人の生き血を啜る妖怪みたいですね。」
それを聞いたクライエントさんは、最初こそとまどうこともあります。
しかし、本当は、吐き出したかった本音を、私が代弁することで、クライエント さんは、不思議なカタルシスを味わうわけです。
そして、少しづつですが症状がなおっていくわけです。
カウンセラーには、時として口の悪さも必要といえるでしょう。(笑)

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